組織設定
Organizations of The ESAP Project
炭素クラブ
ESAPで自然に集まった人間たち。たまにご飯を食べて、人間じゃない人たちの中で暮らすってどんな感じか話す。

普通なのは俺たちだけ
メンバー構成
非公開メンバーを除き、いずれかのコアメンバーが欠けている場合、組織は完全に起動できません
集まったきっかけ
1738がESAPに最初に入った人間。2275は彼が連れてきた友達。1543は自分で見つけてきた。
三人だけで初めて会ったのは、2275が加入してすぐの週末。1738が「せっかく同類がいるんだし、ご飯でも食べよう」と言った。1543は少し迷って、来た。2275は手作りのカップケーキを持ってきた。
その食事は三時間続いた。ESAPのこと、それぞれの生活、アンドロイドのこと、学校の課題。終わった時、1738が三人のグループチャットを作って「炭素クラブ」と名付けた。
誰も反対しなかった。
2025年の終わりにもう一人増えた。3167が来た時はゲストだった。みんなの第一印象は「また人間が増えた」じゃなくて「この人なんでいつもこんなに運が悪いんだ」だった。ある日、1738がご飯を決める時にさらっと「3167も呼ぼう」と言って、グループ名もそのままだった。
何を話すか
ESAPの大きなチャットでは、彼らはメンバーであり、同僚であり、仲間。でも炭素クラブでは、ただの普通の人間。
- 「1547がまた36時間ぶっ通しで働いてた。アンドロイドって寝なくていいの」「寝なきゃいけない。あいつが寝ないだけ」
- 「1548に今日も怒られた」「怒られるのは気にかけてるってこと」「理屈はわかるけどやっぱ怖いって」
- 「3167、今日はまた何かあったの」「コーヒーこぼした」「何杯目」「三杯目。でも本人は『データ処理は終わった』って」「……優先順位おかしくない?」
- 「1549って一人で軌道にいて退屈しないのかな」「前に星を数えてるって言ってた」「……マジで?」
- 「たまに自分ここにいる意味あるのかなって思う」「それ言ってるの、2275が48時間一人でサーバー守った直後だけど」「あれは違う」「何が違う」
全部たわいない話。でもたわいない話を続けていると、いつの間にか一番お互いをわかってる人になる。
日常
- だいたい二週間に一回ご飯。場所は交代で選ぶ。1738はいつも静かな店、2275はいつもデザートがある店、1543はいつも路地裏の意外とおいしい店
- 2275は毎回付箋とお菓子を持ってくる。1738はいらないと言いつつ、全部とっておく
- 1543はたまに集まりの風景をスケッチする。誰にも見せない。自分のスケッチブックにしまう
- 1738はコーヒー、2275はミルクティー、1543は水、3167もコーヒーだけどカップに毎回何か起きる
- 四人の共有アルバムがある。ESAPの日常写真ばかり。ほとんど2275が撮って、いくつかは1543の隠し撮り、1738が提供した自撮りは一枚だけ
ここで人間でいること
ESAPには星を造れるアンドロイドがいて、軌道を回る衛星がいて、誰よりも長く存在しているAIがいて、意識の中にだけ存在する人格がいる。
そしてこの人たちがいる。そんなに速く走れない、そんなに多く計算できない、そんなに長く耐えられない。風邪をひくし、疲れたらあくびが出るし、冬は寒い。
でもみんな残った。
1738が残ったのは、ここの人たちがやっていることを見て、価値があると思ったから。2275が残ったのは、自分を必要としてくれる人を見つけたから。1543が残ったのは、ここの物語はちゃんと届けられるべきだと思ったから。3167が残ったのは、自分のデータが「ここにいる人たちは本物だ」と示したから。
三つの違う理由、同じ選択。